モビリティ・エコノミクス(ブロックチェーンが拓く新たな経済圏)【感想】

モビリティ・エコノミクス(ブロックチェーンが拓く新たな経済圏)【感想】

こんにちは。今回は、「モビリティ・エコノミクス(ブロックチェーンが拓く新たな経済圏)」著者クリス・バリンジャー、深尾三四郎の本を紹介します。

タイトルにもある通り、ブロックチェーンを利用した新たな技術が出てきていて、モビリティの業界ではその新たな技術を使用した革命的なサービスが始まろうとしています。


この記事を読むと分かること
・自動車業界の現状
・ブロックチェーンを活用した今までにはない新たな技術
・ブロックチェーンでしか実現できない走りながら稼ぐ自動車とは?
・これからも車を利用する上で絶対に知っておきたいこと

この本を読めば、今までには考えられなかったような技術や新たな気づきを得ることができるので、車を所有している人や、将来車を所有したいと考えている人、これから確実に伸びる業界の未来について知りたい人には非常にオススメです。

目次

内容

Mobility_economics
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この本を読んでまず感じたことは、ブロックチェーンがこれから自動車業界にとんでもない革命を起こすのではないかということです。

「ブロックチェーン」は、多くの人が聞いたことがあると思いますが、実際にどんなところで利用されているのかわからない人も多いと思います。

自動車業界の現状として、コロナの影響を受ける前から世界自動車生産台数は減少傾向にあります。減少傾向にあるのは、自動車業界が「規模の不経済性」に直面してしまっているからです。「規模の不経済性」というのは、ある一定の生産数量を超えると、生産規模を増やすごとにより収益性が悪化し、ゆくゆく減益に陥ってしまう状況を指します。

これには、さまざまな原因があると考えられます。車両の販売価格の低下や、インドや中国での経済状況の悪化などが挙げられます。よって、自動車の生産台数を増やしても利益にならないのであれば、自動車メーカーは当たり前ですが、減産することを選びます。

このような現状を打破するため、自動車業界にはブロックチェーンの活用が必須というわけです。ブロックチェーンはまだまだ未知の領域ですが、世界中の企業がブロックチェーンを活用した技術を生み出し続けています。

私が驚いた技術の一つが、ブロックチェーンに車の所有者などの情報を記録することで、改ざん不可能な情報を作成し、信頼性をあげるということです。

これは、ブロックチェーンの特徴である一度書き込んだ情報を書き換えることができないという長所を生かしています。この特徴を生かして、それぞれの車の情報である走行距離や、修理の履歴、車の所有者の情報などをブロックチェーンに書き込むことで、車を売却する際などに利用することができます。

ポイント
ブロックチェーンに書き込まれた情報は改ざんすることができない

現状、車を売却する際にこれまでの総走行距離などは簡単に改ざんできてしまい、信頼性に大きな問題が出てきてしまいます。しかし、信頼性のある情報があることで中古車市場にとっては有利に働きます。

買い手からすれば信頼できる情報から車を選ぶことができますし、売り手からするとより公平に市場価格をつけてもらうことができ、車をより大切に扱おうという意識も生まれます。

他にも、これから期待できるサービスとしては、「車に乗りながらお金を稼ぐことができる」ということです。車とブロックチェーンを紐づけることで走行距離や移動履歴が記録されて、ビックデータとして非常に需要が高いものになります。

車に乗りながらデータを提供することでお金を稼ぐことができれば、これは今までにない革命的なサービスとなります。

私はこの本を読んで、こんなにもブロックチェーンは優れた技術でこれからの世界を変えていくものなのかと感じました。

このようにこの本には、たくさんのブロックチェーンを活用したサービス、これから期待できる新しい経済圏の情報などが詳しく書かれているので、是非読んでほしいと思います!

モビリティ・エコノミクス ブロックチェーンが拓く新たな経済圏 [ 深尾 三四郎 ]

価格:2,200円
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最近読んだ本で、こちらの本も紹介します。

20歳のときに知っておきたかったこと(what I wish I knew-when I was 20)

この本も非常にお勧めできます。

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